はじめに:夫の懐疑と、私の決意
「子供を連れて海外なんて、大変なだけだよ。」
「今行く必要ある?国内でも十分楽しめるよ。」
出発前、夫の反応は冷ややかなものでした。
もともと海外に興味がない夫にとって、
子連れ旅は「リスク」でしかなかったのです。
でも、私には
どうしても行きたかった理由がありました。
それは、
コロナ禍で機を逃していた
「新婚旅行のリベンジ」。
そういった背景もあり、
最終的には夫が折れるかたちで実現した
『家族初海外』。
決まったはいいものの、
私にとっての心配事は子供よりむしろ夫でした。
以前、国内の旅行先で、移動や息子対応に疲れた
夫の機嫌が悪くなり雰囲気が悪化、
ついには私まで参戦して
せっかくのお出かけが台無しになった
経験がありました。
(皆さんもそんな経験ありません?
不機嫌をばらまくな!と思うんですけど
言って直るはずもなく…笑)
せっかくの『家族初海外』
そんなことはどうしても避けたい!
と強く思いました。
行き先は、治安が良く、
時差もほとんどないオーストラリア。
当時1歳だった息子、夫、私の家族3人で初めての
海外旅行に心からワクワクしたのを覚えています。

1. ワーママの限界突破、そして機内での「解放感」
出発前日まで、
私はワーママとしてフルで働いていました。
長期休暇のために業務を前倒しし、
遅くまでパソコンと向き合う。
怒涛のような日々を駆け抜け、
機内のシートに深く身を沈めた瞬間、
かつてないほどの「解放感」が押し寄せました。
それは、単なる休暇の始まり以上でした。
もともと海外旅行が大好きな私。
コロナ渦もあり、妊娠・出産も重なって、
海外旅行自体とても久しぶりになっていました。
ようやく自分の大好きなことに
時間を割ける喜びを感じて、
飛行機のエンジンの振動を感じながら、
最高に幸せな気持ちになりました。
2. 仕事の「段取り力」は、子連れ旅の最強の武器
今思うと、
この旅を支えたのは日々の業務で鍛えた
「段取り力」でした。
もともとこの旅行に前向きではなかった夫。
目的地選び、
宿泊先のファシリティー調査、
移動ルートのシミュレーション、
曜日や時間などを総合的に判断して組んだ
最適スケジュールの策定は
もちろん私のタスクでした。
仕事で、限られた時間の中で
各タスクに優先順位を付けて業務を回すように、
『現地で過ごす時間を無理なく、フルに楽しむ』
ことを意識して、
綿密にスケジュールを立てていきました。
アクティビティやレストランの予約は、
詰め込みすぎない程度に事前に組み立てておき、
現地での疲れ具合など想定できない部分も加味し、
ある程度の空白も作っておくようにしました。

3. 【夫攻略の投資】あえてビジネスクラスへ「先行投資」した深い理由
冒頭お話ししたように
「とにかく夫を不機嫌にさせず、
最高のコンディションで現地に届けること。」
これが、今回の私の裏ミッションでした。
普段の私は、格安航空券やセールを
こまめにチェックする節約派です。
でも、
子連れ海外の「ボトルネック」である『移動』と
わが家の「ボトルネック」である『夫の機嫌』。
その二つを一緒にやっつけちゃう『秘策』として、
この家族初海外だけは、
あえてビジネスクラスを奮発しました。
これには、私なりの「確実なリターン」を狙った
2つの戦略があったんです。

① 家族の未来への投資:夫の意識を「最高」に塗り替える
もともと海外に興味がなかった夫。
「海外旅行=疲れる、大変、面倒」
というネガティブなイメージを、
最初の家族旅行で払拭する必要がありました。
「子連れ海外ってこんなに快適で楽しいんだ!」
という成功体験を彼に植え付けるために、
まずは「快適さ」を優先しました。
それにより、
最初の家族旅行を「最高の思い出」にすることで、
今後の家族の恒例行事にしたいという狙いです。
この投資の結果は、
旅行中からすでに夫の発言の節々に
現れていました。
帰国後も、
海外旅行に対する価値観は
この旅行前とは大きな変化があり、
「また行きたいね」という言葉を引き出せたのは、
この投資があったからこそだと確信しています。
家族の共通マインドを「海外派」に変えた、
最高に価値のある投資となりました。
② 意外と知らない?2歳未満の「ビジネス料金」のリアル
もう一つの理由は、
極めて現実的なコストパフォーマンスです。
意外と知られていませんが、
2歳未満(座席なし)の場合、
国際線の運賃は大人運賃の約10〜25%程度で済む
ことがほとんどです。
今回のビジネスクラスにかかった旅費については、
また別の記事で詳しくお話しさせてください🌿
つまり、
大人一人のビジネス料金に
あと少し上乗せするだけで、
家族全員で最高級のサービスを享受できるのです。
ビジネスクラスを体験させるなら、
この時期が実は最も「コストパフォーマンス」
が良い賢い選択。
うちもちょうど2歳になる少し前。
「高いから無理」と決めつけず、
戦略的に活用しました。
4. フライト当日の奇跡:1歳児、まさかの「爆睡」、親は「優雅な大人時間」
「高い機内食、一口くらい食べてほしい…」
という親の気持ちは届かず(笑)、
息子は離陸から着陸まで、
機内食もスルーして8時間ぐっすり。

結局、
「起きたら持ってきますね。」
と言われていた機内食を一目見ることもなく、
乗り継ぎ先に到着しました(笑)
そこまでリラックスして眠れたのは、
ビジネスクラスの静かな環境と
フルフラットの快適さ
のおかげだったのかもしれません。
しかし、
そのおかげで夫と私は、
静寂の中で好きな映画を見ながら
ゆっくりと機内食とお酒を楽しむ
ことができたのです。
空の上で夫婦で乾杯しながら、
おいしいごはんとお酒で一息ついた時間は、
何物にも代えがたい「自分たちへのご褒美」
となりました。

5. 世界を肌で感じる:異国の空気、英語でコミュニケーションする親の背中
オーストラリアを選んで正解だったのは、
「時差ボケが全くなかったこと」。
日本との時差がわずかなため、
1歳児の生活リズムが崩れないだけでなく、親の体力も温存でき、
ビジネスクラス移動と相まって現地到着日からフルパワーで動けました。
さらに、
今回訪れた時期はクリスマス。
オーストラリア第3の都市、パースは、
街中イルミネーションに包まれ、夜遅くまで家族連れで賑わう、
驚くほど治安の良い都市でした。
街なかに設置されたアクティビティは1歳児でも楽しめるものばかりで、
夜まで一緒に街の空気を感じられたのは、
この場所を選んで正解だったポイントです。
私自身は、
久々の英会話に少し戸惑いもありつつ、
ホテルのコンシェルジュや店員さんとコミュニケーションを取る姿を
息子に見せられたのも、密かな喜びでした。
「ママ、英語でお話ししてる!」
と彼が何かを感じ取ってくれたかは分かりませんが、
親が世界と繋がろうとする姿勢を肌で感じてほしかったのです。
6. 唯一の失敗談:フリマントル刑務所での「数分で離脱」
完璧にも思えた今回の旅ですが、
一つだけ「強いて言うなら」の失敗がありました。
それは、
私が行きたかった「フリマントル刑務所」の
トーチライト(夜間)ツアー。
出国前から予約し、楽しみにしていたのですが、
ツアーは夜間実施であったのに加えて想像以上に本格的な演出付きでした。
真っ暗な空間を歩く、
さすが実際に使われていた刑務所ということもあり何となく怖い雰囲気、
演出で飛び出してくるスタッフの方に大きな声……。
1歳の息子は眠たい時間とも重なり、
開始わずか数分で夫とともに離脱することに。
これはまさしく「親の好奇心」 と「子供の感受性」のミスマッチ。
子連れ旅におけるアクティビティ選びの難しさを、
身をもって学んだ瞬間でした。
7. 旅を終えて:家族の「チーム力」が上がった感覚
「1歳の子は覚えていないかもしれない」
そう言われることもありますが、私はそうは思いません。
現地の人に「Hello!」と話しかけられ、
照れつつもコミュニケーションをとろうとしていた姿、
キラキラした目でイルミネーションを見つめていた息子の表情。
それは、
間違いなく彼の中に「世界は広くて優しい」という種をまいたはずです。
初めての家族海外旅行、
大きなトラブルもなく「子連れ海外というミッションを完遂した」ことは、
夫婦にとって共通の成功体験となりました。
家族としてのチーム力が格段に上がったことはもちろん、
夫の意識も変わり、快適さへ投資した甲斐があったと思います。

まとめ:これからデビューするママへ
「準備は8割、あとは『なんとかなる』」
これが、私が得た教訓です。
緻密な段取りでリスクを減らしたら、
あとは現場を楽しむだけ。
予想外の出来事が発生しても、
その出来事こそが、後で笑える最高の思い出になると思っています。
わが家のようにパパ(ママ)を巻き込みたいなら、
最初は少し贅沢をしてでも「楽しい記憶」を上書きするのが近道かもしれません。
これから子連れ旅に出発されるママ・パパの時間が
家族の最高の思い出になりますように。
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